焼香と抹香、線香の違い
焼香 | 各種の原料を刻んで混ぜ合わせたもの、たとえて言うならば七見唐辛子に見た目は近い。 |
抹香 | 焼香よりもさらに細かく粉砕されたもの。パウダー状である。 |
線香 | 原料にツナギを混ぜて練り合わせ、型から押し出し、そうめんのように細い棒状にしたもの。普及したのは江戸時代から。 |
焼香 抹香
主なお香の原料
お香の原料として代表的なものを並べてみました。
これらを細かく刻んでブレンドしたものが焼香として使われています。
実際、お香のメーカーはもっと多種多様の原料を配合しています。その方法、比率は門外不出、秘伝のものであるとのこと。
![白檀](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/245034aaad12210d80b9078e1feedd01.jpg)
白檀(びゃくだん)
インド、インドネシア産が多い。香料の他に、仏像を彫ったり、扇子、念珠などにも使用されている。サンダルウッド。
![沈香](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/chinko.jpg)
沈香(じんこう)
東南アジアに分布するジンチョウゲ科の樹木の樹脂が長い時間をかけ胞子やバクテリアの働きによって特有の香りを放つようになったもの。「水に沈む」から沈香。
![安息香(あんそくこう)](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/75d74e20791fd17fa8d6fa17ab74b475.jpg)
安息香(あんそくこう)
タイ、インドネシア等が産地。エゴノキ科の安息香樹のに傷をつけ、にじみ出た樹脂を採集する。甘い香りで呼吸器系統に良いらしい。
![乳香](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/5a132ea41b01e8071571a932582edce2.jpg)
乳香(にゅうこう)
アラブ、エチオピア、インド方面に
自生する乳香樹の樹液が空気に触れると乳白色の塊になる。カトリックの教会でも焚かれている。
![大茴香(だいういきょう)](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/b45302997f885cc9198ce8c8bbeeb2c9.jpg)
大茴香(だいういきょう)
八角として中華料理に使っている人も多いと思う。これも香の原料だということ。スターアニスとも言われている。
![桂皮](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/fa8abf9a003c842fbfa3e788bc5c396a.jpg)
桂皮(けいひ)
シナモンのこと。料理、菓子作りにも使われるが、生薬として胃にも良いらしい。
![鬱金](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/ukon.jpg)
鬱金(うこん)
ターメリック、カレー粉の原料としておなじみ。現在は香の原料としてはほとんど使われないらしい。
![丁子](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/clove.jpg)
丁子
グローブ、これもキッチンでおなじみの香辛料。匂い香・焼香・線香などに広く使われているらしい。
![樒](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/6ef1d8cdc7ab4ca84f6f146aabe2f7d5.jpg)
樒(しきみ)
枝葉を仏前に供える。葉は抹香・線香の材料となる。種子は猛毒がある。榊は見た目は似ているが種類が異なる。
葬儀社が使っているのは廉価な業務用が多い
![焼香](https://sougi.today/wp-content/uploads/2020/07/syouko.jpg)
葬儀社が使っているものは500g数千円程度の業務用がほとんどなので、あまり香りに期待はできない。
高級な天然の原料を用いた‘本物’のお香が葬儀式場で使われることは、ほぼ無いですね。
焼香も線香も、原材料は、ほぼ同じものが使われていて形状が違うだけ。
葬儀式では何十人、何百人もの会葬者をさばかなければならないので、当然、粉末状の焼香となりますね。
コメント